喘息の治療法を見つける糸口になるのか?
喘息の治療法が見つかるかもしれないとのニュースを見て、自分のことのようにとてもうれしくなりました。
以下上記記事からの抜粋です。
気管支ぜんそくを引き起こしているのは、GITRで活性化した自然リンパ球であることが明らかになった。この結果は、気管支ぜんそくを含むアレルギー疾患の治療法、アレルギー治療薬の開発につながる可能性があるという。
これで本当に気管支炎喘息の治療法が確立されたらノーベル賞ものだと思います。
と言うのも、自分は小学校低学年の頃から小児喘息を患っていました。体育の授業やプールは休んで見学ばかり。体も痩せっぽちで食欲もなく、小学校5年生の時は年の三分の一は学校を休んでいたと思います。毎日学校を休んで天井ばかり見ていた記憶は今もはっきり残っています。
喘息はとても苦しい。
喘息はとにかく苦しいです。気管支が細くなるので「ヒューヒュー」と喉が鳴ります。横になっていると息が辛いので、上体を少し起こしてないと眠りにつけません。風邪と違って咳がでないから、痰が切れないので、無理矢理に咳をして喉を更に痛めます。息をするだけで体力を使い切ってしまうので元気が全くでません。そんな訳でスポーツも全くできず、勉強も遅れ、女の子にも当然モテず、最悪の小学校生活でした。「小学生に戻って人生やり直したい」みたいな事を言う人がいますが、僕は真っ平ごめんです。
だから、もし喘息が医療で完治していたらと思うと。。。僕の人生は変わってたと思います。
親の苦労は半端じゃなかったはず。
こんな病弱な自分を育ててくれた両親には本当に感謝しかありません。喘息治療で評判の医者を探したり、良いとされていることはほとんど試しました。新聞紙に小麦粉と和がらしを水で練ってペースト状にしたものを塗って背中と胸に貼る湿布とか(これ息が楽になって身体が温まります)オオバコと言うその辺に生えている雑草をお茶にして飲むとか、乾布摩擦をするとか。本当は水泳とかが良いんですが、水泳自体がきっかけで喘息の発作が出たりするので、続きませんでした。祖父母は、孫の僕はもう長く生きられないんじゃないかと思っていたそうです。実際自分もそう思っていました。
ちなみにオオバコは生薬なんですね。
お金もかかったはずだし、心配もしたはず。自分が人の親になって更に両親への感謝の思いが強くなりました。良い機会だから今度ちゃんと伝えておこう。
発作のきっかけは色々。
喘息になった瞬間はすぐに分かります。風邪とかは「なんか身体がだるいなあ」「熱っぽいなあ」なんて初期症状だから「今この瞬間風邪引いた!」ってなかなか気がつきませんが、自分に関して言うと、喘息になった瞬間は明確に分かります。発作のキッカケは色々ですが、
- タバコの煙を吸う
- 花火の煙を吸う
- マッチを擦った時の煙
- プールで水でむせたりする
- 走って息を切らした時
こんな感じでした。これがきっかけでその場で発作が起きて喘息になるんです。僕の場合、ケミカルな煙に弱かったですね。
最終的にはこう治った。
小児喘息は時が解決してくれる場合が多いと思いますが、僕は小学校6年生の時に鍼灸マッサージで完治しました。
小学生にとって鍼灸マッサージに行くのはなかなか勇気がいることでした。だって周りに子供なんて1人もおらず、大人ばっかり。そしてなんと言っても鍼を打つのは怖いじゃないですか。でも半年ほど通ったら不思議なことに、嘘のように、まるでこれまでの苦しさが嘘のように完治しました。年齢的なものかもしれません。治療の体験談が雑誌に写真入りで載ったのをよく覚えています。実はこの後、高校2年の時に一回だけ発作が起きて喘息になるのですが、それ以降は皆無です。
つらつら書いてしまいましたが、そんな訳なので、この喘息のメカニズムが解明されたニュースは自分にとって特別な意味を持つものでした。あんな苦しい思いはもう誰にもして欲しくないと言う思いです。東北大学の研究者の方々に敬意を表したいと思います。ぜひ喘息撲滅を実現してください。