ほったらかし温泉と、みたまのゆ、山梨の絶景温泉の二大巨頭
山梨には甲府盆地を見渡せる絶景温泉が2つあります。1つはご存知「ほったらかし温泉」、もう1つは2015年にリニューアルオープンした「みたまのゆ」です。ほったらかし温泉にかれこれ10年以上通い詰めた無類のほったらかしフリークが、この2つの温泉をレビューしちゃいます。
ほったらかし温泉について。
勝沼にある、正確には山梨市の笛吹川フルーツ公園を更に登った山の上にある「ほったらかし温泉」、もう100回近くは通っているでしょうか。
甲府盆地を一望できる、いわゆる「絶景温泉」のパイオニアです。日の出1時間前に営業開始なので、星の見える夜空と美しい夜景が明けて行くシーンを露天風呂に居ながらにして堪能できます。晴れた日には富士山も見えます。以下ほったらかし温泉からの富士山です。
夜や明け方には人工衛星も見えます。
そして夜なら人工衛星が空を横断する様子も観れるのです。ちなみに人工衛星は飛行機と違って自分で光を放ってはいません。でも、日の入り後・日の出前の何時間かの間には空に太陽の光が届いているタイミングがあり、その時に人工衛星が太陽の光を反射するので見えるんです。
ほったらかし温泉は2つあって、1つがあっちの湯、もう1つが、こっちの湯、です。日の出に向けて営業開始となるのが「あっちの湯」です。「こっちの湯」は若干小ぶりで見える景色も違います。
どちらが好きかはお好みですが、まずは、「あっちの湯」から試されるのを個人的にはお勧めいたします。
ほったらかし温泉HP
http://www.hottarakashi-onsen.com/
食事が美味しい。
ほったらかし温泉では日の出から営業している食堂があります。和定食(ご飯、生卵、納豆、味噌汁)が食べられます。風呂上がりにこれが美味いんです。またおみやげ屋さんも充実しており、地元産の野菜や味噌などが売っています。
水も汲めます。
また意外と知られていませんが、湧き水も汲めます。地下250mから汲んでいる地下水です。もちろん無料なので是非お出かけの際にはペットボトルを持参される事をお勧めします。
とにかく広大な駐車場
どんなに混雑しても元日以外は駐車スペースには困りません。ちなみに元日は晴れればご来光と富士山が見えるとあって激混みで、露天は芋洗いになります。昔の写真ですが、平日の早朝だと当たり前ですがガラガラ。
仮眠もできます。
敷地内には大きい山小屋風の休憩所があります。ここは暖房も暖かく仮眠もできますし、まったりできるので、日の出目当てに行く時にはとても重宝します。
アクセスは少々難解です。
カーナビに頼るとたどり着けない可能性が高いです。手順としては、
- 笛吹川フルーツ公園内に入る。
- フルーツパーク富士屋ホテルを左手に見て道なりに山を登る。
- 左手に「AZ山梨サーキット」と言うカート施設を見てさらに山を登る。
- 陶芸体験ギャラリーRoppoを過ぎ、更に登る。ここから辺傾斜とカーブがキツく、夜は対向車や道路端の溝に注意。
- 間も無くほったらかし温泉の駐車場です。
毎回フルーツ公園辺りで迷っている車を見ますので、是非ご参考にして下さい。
みたまのゆ について
さて次は みたまのゆ についてです。こちらはほったらかし温泉とは大分風情が違います。いわゆる最近の温泉施設です。レストランやマッサージ、休憩室などで充実しています。アクセスも迷う事なく非常に簡単です。カーナビで迷うことはないですし、急坂や対向車とのすれ違いに気をつける必要もありません。
ロケーションは高台の上です。ほったらかし温泉は山の上と言う感じですが、こちらは高度が低いので甲府盆地の全貌を見渡すと言った景色ではありません。八ヶ岳連峰を見渡せるのが美しいですが、富士山は見えません。
みたまのゆHP
街が低く近くに見えるので夜景は美しい。
ただし、ほったらかし温泉と違って街が眼下に近くに見えるので夜景は素晴らしいです。露天風呂はほったらかし温泉に比べると小さいですけどね。2種類あって男女交代制になっています。
食事やショッピングに関してはこちらの方がほったらかしより断然充実しています。ここの野菜直売店、JA西八代「のっぷい農産物直売所」の名物はなんと言っても大塚にんじんです。
http://www.mitamanoyu.jp/direct
長さ1メートルにも成長する栄養価の高いにんじんです。他にも産直野菜がたくさん売っていますので要チェックです。
ほったらかし温泉、みたまのゆ、どちらに行くべきか?
どちらが好きかと聞かれると、これは好みの問題なのでなんとも言えません。温泉施設としての快適さや、お土産の購入なら みたまのゆ、自然を満喫できる野趣あふれる露天風呂が好きなら ほったらかし温泉、でしょうか。個人的にはどちらか1つということであれば迷わず ほったらかし温泉をお勧めします。でもせっかくここまで来たら、以下のような絶景温泉ハシゴツアーが絶対良いです。
お勧め日帰りプラン
そこで、オススメ日帰りプランです。あくまで個人的なお気に入りのの行程です。日帰り温泉巡りのご参考まで。車でのプランです。
- 日の出1時間前にほったらかし温泉に到着。日の出と富士山を満喫したら和定食を頂きます。休憩所で仮眠しても良し。
- できれば月の第1日曜に行くと良いです。早朝の温泉後に勝沼の朝市があります。http://katsunumaasaichi.com/
- ここでちょっと早いですがお土産をゲットしておきましょう。大人気売り切れ必須の1日400個限定の草餅です。丸山菓子店の万葉の草餅、純国産で甘さ控えめで最高です。日持ちしませんが冷凍しても大丈夫。その場合トースターで焦げ目をつけて食べても美味しいです。お茶屋さんもあります。
https://tabelog.com/yamanashi/A1901/A190102/19007242/ - お昼ご飯はもちろん山梨名物の ほうとう。山梨の ほうとう屋さんは何軒も行きましたが、やっぱりここが一番。古民家が素敵で、田舎のおばあちゃんの家に遊びに行ったような風情の「いしはら」です。ほうとうのメニューは一種類だけで潔いです。そしてほうとうは1.000円でとてもリーズナブル(ゴテゴテして値段の張る観光客仕様のほうとうがけっこうあります。)。素朴でしみじみ美味しい味が堪能できます。https://tabelog.com/yamanashi/A1901/A190104/19004496/
- ドライブと言えば道の駅は欠かせません。オススメは みたまのゆ のそばにある道の駅とよとみ。http://www.city.chuo.yamanashi.jp/sougou/benri.php?id=309 前述の草餅も買えますし、かなり充実しています。もちろん地元産の野菜も豊富。
- 夕方になってきたら次はもう1つの絶景温泉、みたまのゆへ。疲れもあるでしょうからここでは温泉に入ったり出たりしてだらだら過ごすのがおススメ。休憩スペースで長居しても良いですし、マッサージを受けても良いでしょう。夕食もここで済ませちゃえます。頃合いを見計らって露天風呂から美しい夜景を楽しめば、山梨日帰り温泉巡りの締めくくりです。
ざっとこんな感じです。
山梨は東京からも近いですし、高速もあまり渋滞しないですし、それほど混んでいないのでおススメです。絶景温泉のハシゴを是非楽しんでください。