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臭いうんち一家の話

村に「臭いうんち一家」が引っ越してきた!

昔々ある貧しい村に「臭いうんち一家」が引っ越して来ました。比喩とかではなく、文字通りうんちが非常に臭い一家です。村人は「うんちが臭いやつなんて村が臭くなる。他の村へ出て行け」と大変な剣幕で、すぐに立ち退き運動が始まりました。でもそのうんちにはある秘密があったのです。

その「うんち」には大変な秘密が・・・

実はそのうんちは特別なうんちで、肥やしにすると作物がとてもよく育つと言うことで大評判だったのです。

どの村もその肥やしだけは欲しいけど、臭いうんち一家を村で受け入れる気は無かったのです。身勝手な話ですが、昔から世の中はそんなもの。このような訳で臭いうんち一家は長年安住の地を見つけられませんでした。

村に住まわせてもらえるよう村長さんに直談判。

さて、立ち退き運動が一向に収まらないので、臭いうんち一家は村長さんに直談判に行きました。

「村長さん、我々を何とかこの村に置いてもらうわけにはいかないでしょうか」

「それは無理というものじゃ。これだけ村人の反対があっては・・・」
「ではこれでいかがでしょう。私達の特製うんち肥やしをこの村の方々には無料でご提供いたします」
「う~ん・・・それでも無理なものは無理なんじゃ。臭いが気になってはのう・・・」
「では、外に臭いが漏れない密閉度の高い家に改装します。臭いの事では決してご迷惑はおかけいたしませんから」
「そう言われてものう・・・」
「ではこれならいかがでしょう。村と村人の皆様に肥やしの売上の半分をお分けいたしましょう。それで安心してこの村に住めるのであれば私達にとって決して高いものではりません。迷惑料のようなものと思ってお納めいただけないでしょうか」

「まあそうまでおっしゃるなら仕方がないのお・・・よかろう、ただくれぐれも村に迷惑のかからないようにの」

実はこの時村長さんは心の中でほくそ笑んでいました。「しめた!このお人好しめ!本当はあの特性肥やしがタダで手に入るってことだけでも万々歳じゃったが、ゴネ粘ってよかったわい。これでこの村も安泰じゃ」

ともかくこうして臭いうんち一家は無事に村に住むことができるようになりました。

生活が豊かになって、村人たちの態度が豹変。

最初は反対していた村人たちは現金なもので、普通に買うと非常に値が張る特性肥やしが無料で手に入る上、村から分前ももらえるとあって態度がガラリ豹変。「臭いうんち一家様万々歳!」と大変な持ち上げぶりです。それもそのはずでした、懸念していた臭いの件は約束通り気密性の高い家造りに改装してくれたので全然問題になりませんでしたし、そして何より、今までの月収を上回るほどの定期不労所得を得ることになったのですから。

そして村は大発展!

実際村人の生活は瞬く間に豊かになりました。借金を抱えた村民は臭いうんち一家のおかげで完済できました。毎日の衣食住の心配が無くなったので、あるものは家を修繕したり、あるものは新しい農具を購入したりと、生活の質の向上のためにお金が使えるようになりました。

そして潤ったのは村民だけではありません。村自体にも大金が入るので上水道を整備したり、道をや橋を作ったりと社会基盤がみるみる充実。みすぼらしかったこの村は見違えるように発展し「うんちの奇跡」と呼ばれ一躍他の村からの羨望の的となりました。

他の村では「こんなことなら臭いうんち一家を迎い入れればよかった」とか「どうしてうちの村長は臭いうんち一家が来た時に断ったんだ?」などと言い出す者が大勢出てくる始末。村長が職を追われる事態となった村もあったほどです。

しかしそんな都合のいい話は長続きしませんでした・・・想定を超える規模の台風が村を直撃!

しかしそんな都合のいい話は長続きしませんでした。臭いうんち一家が引っ越してきてから数年後に超大型の台風が村を直撃したのです。この村はこれまで台風とは全く無縁だったので、村の家々の多くが倒壊してしまいました。想定を超える強風と大雨で壊滅状態となり、村人は避難生活を強いられることになりました。後に分かったことですが、数百年に一度の規模の超大型台風だったそうです。

臭いうんち一家が臭い漏れで槍玉に。

さて、心配なのは臭いうんち一家です。気密性が高かったとはいえ誰もが想定できないような巨大台風ですから、さすがの堅固な造りの家にも亀裂が入り、うんち臭が漏れ始めました。臭いうんち一家は総出で修繕に努めましたが、その間に臭いは周囲に充満してしまいました。

特性肥やしができるほどのうんちです。周囲一帯の臭いはしばらく取れません。そこに、ただでさえ疲労困憊で不満が溜まっていいた村人の怒りが向けられました。

「臭いで迷惑かけないって約束したじゃないか!」

「もうこの村には一生住めない!」

「もうこの村の作物は売れない!どうしてくれる!」

確かにその通りなのですが、臭いうんち一家だって好きで臭い漏れを起こした訳じゃありません。数百年に一度とも言われる想定を超える規模の超大型台風です。その証拠に村人の家だって倒壊しています。それに長年に亘り村の発展や村人の生活向上に寄与して来た恩をすっかり忘れて、酷い言い様です。

エピローグ

結局臭いうんち一家は村から立ち退かなくてはならなくなりました。しかも向こう数年感の金銭的補償も約束させられて。

臭いうんち一家が立ち退いて更地になった場所にはこんな立て看板があったんだそうです。

今回のうんち臭漏れ事故について。

想定できないものであったとはいえ、結果としてこうした巨大な台風への備えが不十分であり、取り返しのつかない事故を引き起こしたことにつきまして、深くお詫びを申し上げます。うんち一家一同

おしまい。