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スーチーさん国連総会欠席へ ロヒンギャ難民問題への高まる国際的批判を避ける政治的判断か ミャンマーの指導者としては当然の対応

スーチーさん国連総会欠席だってよ。

ミャンマーの実質的な指導者であるアウンサンスーチーさんがニューヨークで開催される国連総会に出席しないそうです。代わりに副大統領が出席して演説をする予定。理由は明らかにされていませんが、表向きは国内で優先すべきことがあるからとのこと。でも実際は間違いなくロヒンギャ難民問題で世界中の批判が高まる中、今出て行くのは得策ではないという政治判断でしょう。極力目立ちたくないタイミングです。

jp.reuters.com

もはや非暴力民主化運動のマドンナのようなイメージはゼロとなりました。普通の政治家さんです。
でもやむを得ないと思いますし、普通の政治家さんの対応で良いのだと思います。

ロヒンギャ難民をミャンマー国民と同等に扱うのは今直ぐには無理。

もちろん民族浄化(ジェノサイド)は絶対に許されません。1秒でも早く止めないといけません。もし以下のニュース通りなのであれば、民族浄化(ジェノサイド)ではないと否定するスーチーさんは徹底的に糾弾されるべきです。

www.cnn.co.jp

でも、軽々にロヒンギャをミャンマー国民と認めて融和政策を推し進めるのはスーチーさんと言えどもなかなか難しいでしょう。せっかく民主化した国が軍事政権時代に逆戻りしてしまうかもしれません。なぜかと言えば;

  • 国民の感情を無視してロヒンギャをミャンマー国民として扱えば政権は支持を失う。
  • ロヒンギャの武装勢力がISやアルカイダなどのイスラム原理主義過激派のバックアップを受けて長期化すれば内乱状態になる。
  • どっちにしても国が不安定になればクーデターが起きて軍事政権時代に逆戻り。

ともかく一朝一夕に解決できる問題ではないのです。仏教徒が9割の国でイスラム文化を受け入れるのは難しいし、長年の差別意識は直ぐには拭えません。また融和政策なら既存のミャンマー国民の経済的負担が増えます。ロヒンギャに明日いきなりミャンマー国民と同等の権利を与えるなんて不可能です。時間をかけて解決するしかない問題です。

ノーベル平和賞が普通の政治家になることの足かせに?

そもそもロヒンギャ問題はスーチーさんが招いたわけではなく、何世代も前からの負の遺産です。ノーベル平和賞のイメージがあるので「難民を見捨てるスーチーさんなんてあり得ない!」と憤慨する気持ちはわかりますが、普通の政治家としてできる対応はこんなもんでしょう。今やスーチーさんは民主化運動のマドンナではなくミャンマー国民を預かるリーダーなのですから、感情だけに流されてロヒンギャ問題を扱うわけにはいきません。

なるべく事を大きくせず国際社会の批判が収まるのを待ち、現実的に時間をかけて差別問題の解消に努める。当然です。ノーベル平和賞って後々政治家の行動の足かせになりますね。

関係あるような無いような話ですが、ロヒンギャとちょっと似たようなグレーゾーン集団を国民以上に優遇して逆差別をする不思議な国もありますけどね。。。