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ハーブ鶏って何?基準は?どんなハーブを食べているのか?公の機関による定義付けが必要。

ここ最近、外食や旅館のメニューに食材のブランド名などが記載されるとこが増えましたよね。「A5ランク黒部和牛の溶岩焼き」とか「名水ポークのゴマだれしゃぶしゃぶ」とか。ちょっとだけひねったメニュー名だと何だか薄っすらとプレミアム感が伝わってきて、より美味しそうに感じるものです。

そうした食材の呼称で食傷気味なものが3つあります。無農薬野菜、有機野菜、そしてハーブ鶏です。

無農薬って?定義は?

知らなかったのですが、「無農薬」という言葉は農水省のガイドラインで使用が禁止されているそうです。まああくまで「ガイドライン」なので罰則等はありませんが、農水省は代りに「特別栽培農産物」という基準を設けています。農薬を全く使わなかった場合は「栽培期間中不使用」などと明確な表示をするべきと推奨されています。

じゃあ有機野菜って?

こちらも「有機JAS規格」と言う基準があり明確化されています。「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」をザックリサマると。

  • 有機肥料を主として栽培
  • 限定的に農薬も化学肥料も指定されたものであればOK
  • 多年生の野菜は3年以上、それ以外のものは2年以上の間、禁止されている農薬・化学肥料を使わなかった土壌で栽培
  • 遺伝子組み換えはNG

そして「ハーブ鶏」です。

ハーブを食べて育ったニワトリってイメージですが、ハーブって何でしょう?お腹いっぱいハーブを食べさせるのはコストが相当かかりそうですよね?バジルとかイタリアンパセリとか紫蘇とか、破棄して餌にするほど大量生産されているとは思えません。

明確な定義は無い。

色々調べてもハーブ鶏の明確な定義はありませんでした。飼料にハーブを混ぜて育てたら、「ハーブ鶏」となります。かなりいい加減ですね。混ぜるハーブの種類も量もバラバラです。オレガノ、ジンジャー、シナモン、ニンニク、朝鮮人参、ナツメグ、タイム、クローブ、ローズマリーなど様々、と言うか何でも良いようです。配合に妙があるのでしょう。

「ハーブ」って言葉がオシャレでフレッシュなイメージを持っているから乱用されるのかもしれませんね。あまりメジャーじゃ無いですが「ハーブ豚」や「ハーブ牛」も存在します。

鶏肉はブランディングが難しい。

牛肉や豚肉は他との差別化する呼称を付けやすい印象があります。

牛肉の場合

松坂牛、米沢牛、石垣牛など生産地の名前をつける場合が多いです。また日本食肉格付協会による、お馴染みの「A5ランク」みたいな差別化もあります。

http://www.jmga.or.jp/

豚肉の場合

三元豚(山形)あぐー豚(沖縄)TOKYO X(東京)白金豚(プラチナポーク 岩手)など、牛と違ってなぜか地域名ではなくオリジナルなブランド名がつく場合がほとんどです。おそらくは牛肉のように松坂牛、神戸牛と言った有名で業界を引っ張る地名の付いたブランド豚がいなかったので、こうした命名の流れになったのでしょう。

さて、肝心の鶏肉です、

 鶏肉は大きく二種類で地鶏とその他です。

地鶏(じどり)とは、日本農林規格 (JAS) に記載されている、在来種由来の血液百分率が50%以上の国産銘柄鶏の総称。

つまり種と血統で決められているわけです。名古屋コーチンとか比内鶏とか、一握りの有名ブランド以外は、全国に様々な地鶏が点在しているから決定打に欠けるのでしょうか。それぞれの生産量も少なそうですし、味も牛や豚ほど味に大きくはバラツキがない気がしますからブランド化は至難の技です。

ハーブ地鶏が、最強か?

そうすると、地鶏がハーブを食べて育てば「ハーブ地鶏」で最強ですね。でも早晩、鳥の全てがハーブ入り飼料を食べるようになって、一億総ハーブ鶏になる勢いです。デーモン閣下がハーブ入り飼料をニワトリの前に差し出して「お前もハーブ鶏にしてやろうかー!」って感じです。

この理屈だと人間だってハーブを食べてれば「ハーブ人」です。人肉を食べたことないのですが、ハーブ人肉だとなぜかフレッシュでクセのない味が想像できます。

JAS等で基準を定めるべき。 

話が取っ散らかりましたが、現状、野放図なハーブ鶏と言う品目名をどこかしらが定義付けする必要があると思います。このままだと霊感商方とまでは言いませんが、良質なハーブ鶏と粗悪なそれとが同列に語られてしまい、せっかくのブランド化への生産者の努力が台無しになりかねません。

輸入鶏肉を差別するわけではありませんが、たとえば「ブラジル産鳥もも肉」と言うのと「ブラジル産ハーブ鳥モモ肉」と言うのでは印象がだいぶ違いますよね。飼料にほんの少しハーブを入れただけでハーブ鶏を名乗れるのなら、将来絶対に問題となります。

ハーブ鶏の基準を明確化したら、例えば「ハラルハーブ地鶏」だって生産できるかもしれません。こうした日本人が得意な繊細な食へのこだわりをマネタイズするためにも、せっかくの「ハーブ鶏」はちゃんとブランドとして管理して確立するべきと思います。

個人的には奥久慈のしゃもが一番好きです。